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2017年03月14日

家庭菜園アドバイス:堆肥を使う

2017年3月

1.堆肥と肥料との違い
 肥料には大別して、化成肥料と有機肥料とがあります。
 化成肥料はすでに植物が吸収できる状態の肥料で直ぐに効いて即効性があり便利な面がありますが、肥料切れをおこします。
 有機肥料は、バクテリアなどの分解によって植物が養分を吸収できる状態になるので遅効性です。しかし化成肥料に比べて長い間肥料を提供し続ける特徴があります。
 堆肥はこの有機肥料の発生装置的肥料の一部といえます。堆肥は肥料を供給するだけでなく、その構造から通気性、保水性に優れ、植物の根やバクテリアに良好な環境を提供します。
 また、堆肥は土壌改良剤として用いられます。「いわゆる肥えた土」です。
 反面堆肥はバクテリアでの発酵過程で、植物の根に有害ガスを発生することがあり注意が必要です。


2.堆肥の使い方
 10屐別3坪)に20〜30kgを畑前面に散布して起すのが一般的です。
 また深めに畝を割って溝に施し土をかけるやり方もあり、少ない量の堆肥を有効に利用できます。溝に施す場合は未熟な堆肥を使わないようにします。


3.ワラやモミガラ、草は堆肥のかわりになるか?
 これらは土に混ざってから腐熟するまで長くかかりますが、土の団粒構造を作る効果があります。しかし腐熟しないうちは土が乾きやすくなります。微生物がこれらを分解する過程で土壌中の窒素が使われるため、作物の生育が抑えられることがあります。
 そこで、秋のうちに石灰チッソなどチッソ分を含む化学肥料を同時に散布して土にすき込み分解を促進します。


4.ケイフンや油カスのような有機質肥料は堆肥のかわりになるか?
 ケイフン、油カスは土の中で分解されてから作物に吸収されるので、化成肥料よりゆっくり長く効きます。しかし前述した堆肥としての働きはあまり期待できないので、全量を堆肥に置き換えることは適当でありません。


5.堆肥を自分で作る
 ワラや草を10〜15cm積んで石灰チッソなどを散布、散水します。
 これを何回か繰り返し積み上げて雨水が入らないようにビニールシートなどで覆っておきます。1ヶ月以上たったら天地返しして3〜6ヶ月後に堆肥が完成します。
 稲ワラ腐熟促進資材である「わらゴールド」「ワラクサール」を混ぜると堆肥化が促進されますが、この場合石灰チッソを併用するとこの腐熟促進資材の効果がなくなります。