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■2019年12月18日 水稲除草剤の選び方 〜種類と特徴〜 []

2019年11月

最近の水稲用除草剤の剤型は、従来の3キロ粒剤から1キロ粒剤、フロアブル剤、ジャンボ剤、豆つぶ剤へと移行してきています。これらの除草剤は散布が簡単で、省力化が図れるため人気となっています。
今回はそれぞれの剤型の特徴を紹介しますので、来年使う除草剤選びの参考にしてください。
十分な除草効果を得るためには剤型を把握することと、使用適期を逃さないことが大切です。


■粒剤(3キロ・1キロ/10アール)
・水持ちの悪い水田でもフロアブル剤やジャンボ剤と比べると効果が得られやすい。
・拡散性に欠けるため均一な散布が必要。
・散布器具が必要。水田の中を歩いて散布する必要があり、労力がかかる場合がある。
・1キロ粒剤は3キロ粒剤の1/3の散布量のため、撒きすぎないように注意する。


■フロアブル剤(500ml/10アール)
・畔周りから手で振り込んで散布する。散布器具が不要で、労力を軽減できる。
・散布幅は約15メートルで、幅30メートル以上の水田では畔周りと水田中央から散布する。
・フロアブル剤は数日間水中を漂い、田面に膜を張ることで除草効果が現れる。
このため、水持ちの悪い水田や田面の均平が不十分で露出面があると効果が落ちる場合がある。
・アオミドロ等の藻が多発している場合には拡散性が劣るので使用は控える。


■ジャンボ剤(10パック/10アール)
・薬剤がパック状に梱包されており、畔から規定数を投げ込むだけで散布できる。
・水中拡散性が高い剤なので、他の剤に比べ深水で使用する。
・水持ちの悪い水田や藻が多発している水田などでは拡散しにくく、効果が落ちる。
・パックは水に濡れると溶けてしまうので、濡れた手で触ったり雨などで濡らしたりしないように注意する。


■豆つぶ剤(250g/10アール)
・直径5ミリ程の豆つぶ型になっている薬剤を、畔から手やひしゃくを使って投げ込むタイプ。
・つぶが水面を浮遊しながら、有効成分を均一に拡散させる。
・拡散性に優れ、水田全面に除草効果がいきとどく。
・水持ちの悪い水田や藻が発生している水田などでは拡散しにくく、効果が落ちる。


《除草剤を使う際の注意点》
・風が強い日や雨天の場合は、農薬飛散(ドリフト)や除草効果の低下、薬害の心配があるため散布は控えてください。
・オモダカ、クログワイなどは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果が得られないことがあります。必要に応じて中後期剤と組み合わせて対策をとりましょう。
・毎年同じ除草剤を使い続けると、雑草に抵抗性が出てきて除草効果が低下する原因となりますので、数年に1度は違う除草剤に替えましょう。

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