【家庭菜園アドバイス】カブの栽培ポイントについて

 カブは古くから栽培されており、日本は各地で品種が分化しています。全国に80種類以上あると言われていて、地方野菜として定着しています。今回はカブの栽培ポイントについて紹介します。

1、畑の準備(図1)
 種まきの2週間前に石灰100g/㎡を散布して耕し、1週間前に堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を散布してよく耕しておきます。小~中カブは全量元肥、大カブでは元肥、追肥で栽培することが多いです。

2、種まき(図2)
①幅100~120㎝の栽培床を作り、条間15~20㎝に深さ1㎝程度のまき溝を作ります。
②溝に1~2㎝間隔で種をまき、薄く土を掛けます。

【種まき時の注意】(図3)
 覆土は1㎝程度を目安にします。(重めの土では、覆土を薄めにする)

【発芽のポイント】
発芽適温は20~25℃で30℃以上の高温では著しく悪くなります。また、適度は土壌水分とまき溝厚さを一定にすることが大切です。土壌水分の不足は、発芽の遅れやムラになります。

3、間引き(図4)
①発芽し、子葉がそろった時点で、まき過ぎて密になっている部分を間引きます。
②その後も、込み合ってきたら、生育の悪い株を間引きます。
③最終的な株間は小カブで10~15㎝、中大カブで20㎝程度にします。

【間引きは早めに】
間引きは早めに行いましょう。遅れると玉の肥大が遅れ、低収量・品質低下につながります。間引きによってやや広めの株間を確保しましょう。

4、収穫(図5)
 目安として、直径5~8㎝(小カブ)、8~10㎝(中カブ)、12㎝以上(大カブ)が適期です。早く育った株から収穫します。遅くまで置いておくと肥大が進み、す入りや裂根することがあります。

【参考資料・図】
・JA新聞連「JA広報通信・あなたもチャレンジ!家庭菜園」
・タキイのカブ栽培マニュアル (https://www.takii.co.jp/tsk/manual/kabu.html