【家庭菜園アドバイス】にんじんの栽培について

 「緑黄色野菜の王様」ことにんじんですが、ポイントを押さえてチャレンジしてみましょう!
 8月播種で早ければ11月からの収穫となります。

■畑づくり
・堆肥:1㎡当たり3㎏程度目安ですが、塊はほぐしてから入れると良いでしょう。
・肥料:苦土石灰1㎡当たり100g、BBN552の場合1㎡当たり60g程度施肥します。

 土を十分耕すと、きれいなにんじんが作れますので、畝を作る前にもう1回耕すと良いでしょう。
*BBN552=窒素・リン酸・カリウムを含む化成肥料

幅60~100㎝程度、高さ10~20㎝程度の畝を立てます。

■種まき
 にんじんは発芽不良での失敗が多いため、播種時のポイントを押さえましょう。
 播種時期は7月中旬~8月中旬頃で、1㎝ほどの深さの溝を作り、2~3㎜間隔ですじまきにしていきます。発芽に光を必要とするため、5㎜程度の覆土とします。
 乾燥に弱く、かといって水をやりすぎても根張りが弱くなるため、覆土した後は鎮圧を行います。この鎮圧作業をすることによって発芽率が大きく変わります!!

まき溝を浅くつける

■間引き
・間引き1回目:本葉2~3枚のときに株間2~3㎝になるように間引く(播種後30日頃)

・間引き2回目:本葉5~6枚のときに株間6~10㎝になるように間引く(播種後50日頃)
 しっかり間引いてあげることによって肥大も早くなります!(間引いたものは捨てずに、おひたしなどにできます)

株間6~10㎝になるように間引く。

■追肥、土寄せ
 2回目の間引き時に追肥(NK204の場合、1㎡当たり20g)をし、株元に土寄せをしてあげると、青首(緑化)を防げます。

・追肥:条間に追肥し、覆土しておく
・畝の肩の土を株元へ寄せる

■水管理
 2回目の間引きまでは適宜潅水し乾燥させず、その後は収穫まで潅水や追肥は控えましょう。

■収穫
 2回目の間引き以降、収穫まで水分や肥料を必要としないため、抑え気味で管理しましょう。肩が張り、根が太くなってきたら収穫の適期です。適期を逃すと根割れの原因にもなりますので、とり遅れには注意しましょう。

・根が露出するとその部分が緑化するので、土寄せしておく。根が肥大したら収穫する。

【参考資料・図】
 JAファーム「栽培簡単マニュアル にんじん」 https://www.nn.zennoh.or.jp/jafarm/manual/

ご相談・お問い合わせ:農業生活部 農事園芸課 ☎(0264)22—2128
           農事園芸課 鈴木 航