農薬の正しい使い方

 作物を栽培していると必ず直面するのが、病気や害虫の問題です。農薬を使わずに育てることができれば理想ですが、どうしても必要な場合は農薬を散布しなければいけません。使用する際には正しく使うように心がけましょう。

●農薬の種類
・殺菌剤:病気に対して使用するもの
・殺虫剤:害虫に対して使用するもの
・殺虫殺菌剤:病気と害虫の両方に対して使用するもの
・除草剤:雑草を防草する際に使用するもの

●農薬の剤型
・乳化、水和剤、水溶剤・・・水で薄めて噴霧器で散布
・エアゾール剤、スプレー剤・・・うすめずそのまま散布
・粒剤、ペレット剤・・・土にパラパラとまく
・粉剤・・・葉や茎にまいたり、土に混ぜたりする

●農薬ラベルの見方
ラベルには、使用できる作物名、効果のある病害虫名とともに、使用方法(希釈倍数、使用時期、使用回数など)、使用上の注意点が詳細に書かれています。
①作物名・・・どの作物に使えるか
②適用病害虫・・・どの病気、害虫に効果があるか
③希釈倍数・・・原液を何倍に薄めて使用するか
④使用液量・・・散布する量
⑤使用時期・・・収穫何日前まで使えるか
⑥総使用回数・・・収穫終了まで何回使えるか
⑦使用方法・・・薬剤の使い方
  ポイント
※使用時期の「収穫前日まで」とは、24時間前のことです。散布してから24時間待ってから収穫をしてください。
※農薬は最終有効年月日を確認して、有効期限内に薬剤を使うようにしましょう。また、農薬を使用した場合には、必ず記帳するように心がけましょう。

住友化学(株)農薬の選び方・使い方 ラベルの見方 引用

●注意すること
・「トマト」と「ミニトマト」のように名前が似ていても収穫物の大きさや重さ、収穫時期、収穫部位、収穫物の形態が異なる場合、農薬の登録上、別作物の扱いになるものがありますので気をつけてください。

誤認しやすい作物の例

トマトミニトマト
ピーマンししとう
ブロッコリー茎ブロッコリー
ねぎわけぎ
キャベツメキャベツ
レタスリーフレタス
だいこんはつかだいこん
にんにく葉にんにく
たまねぎ葉たまねぎ
ダイズエダマメ
未成熟とうもろこし(スイートコーン)ヤングコーン(ベビーコーン)

ご相談・お問い合わせ
農業生活部 農事園芸課 (0264)23-3310
農事園芸課 三尾 恵