家庭菜園アドバイス:ピーマン、パプリカの栽培について
今回はピーマンとパプリカについて紹介します。
ピーマンとパプリカの違いについてはピーマンは肉薄で完熟前の緑のまま収穫するものを指し、パプリカは肉厚で黄色や赤色に完熟したものを指します。栽培上の違いは少しありますが同じような仕立てになります。
仕立て方・管理
仕立て方は2本または3本仕立てをお勧めします。「2本仕立て」とは最初の花(1番花)が出てきたときピーマン類は枝が分かれ2本になりますので、その2本で栽培する方法を2本仕立てといいます。「3本仕立て」は先ほどの2本とその下の脇芽を伸ばして合計3本とするのが3本仕立てになります。
POINT
どちらの仕立て方でも樹勢をよくする為に1番花は取ってしまいます。
パプリカの場合はさらに3番花まで取り樹勢を維持する場合があります。
脇芽は随時取っていきます。収穫量は3本仕立ての方が増えますが、脇芽を取る分手間は増えます。
POINT
枝は大きくなると折れやすいため支柱などで支えましょう。尻腐れ病予防として乾き過ぎに注意し定期的な水やりをしましょう。
追肥
樹勢をみながら追肥を行います。花の中心のめしべの長さが樹勢の判断の一つとなります。めしべが長く飛び出すようにしていれば正常で、短く引っ込んでいるような状態は樹勢が弱くなっていますので追肥を行いましょう。追肥は追肥専門肥料NK204を株元ではなくマルチ肩に100㎡当たり1~2㎏まきます。
収穫
ピーマンについては緑色の時に収穫しますが、パプリカの収穫は色が付くまでに開花してから約50~60日程度(積算温度 約1200℃)かかりさらに樹勢が弱いと色が付かないことがありますので、水・追肥などの管理をまめに行います。色が付き始めごろに収穫しても追熟し色付くことがあります。色付かせるのが難しいかもしれませんがせっかくのパプリカですので、きれいな色を楽しみましょう。
ご相談・お問い合わせ
農業生活部 農事園芸課 (0264)23-3310
大屋 聡