【家庭菜園アドバイス】白絹病の紹介と対策について

 今回は「白絹病」についてご紹介いたします。昨年まではあまり木曽管内では聞かれなかった病気ですが、お問い合わせが増えてまいりました。今年はインゲン、黄なんばん、小菊で発生が確認されました。

■症状
土から感染する病気であり、作物の株元の地際部やその周辺から茎にかけて白いカビが発生します。
症状が進むと、作物全体が萎れてしまい最後は枯死します。また茶色の菌核を作り、これが越冬し翌年にまた病気を発症します。

小菊に発生した白絹病。
株元に白いカビが発生している(大桑村)。

■発生要因
・高温多湿な気候
・6月~9月の気温25~35℃で菌が活発化
・水はけが悪く、風通しが良くない畑
・土壌が酸性に偏っている
・未完熟堆肥や生わらなどの未分解有機物を多用している
・連作障害

■対策
・一度発生した作物は治りませんので抜いて焼却する
・石灰肥料でアルカリ土壌に調整する
・完熟堆肥を使う(生わらなどを使う時は植え付けまで1か月以上空ける)
・連作を避ける
・菌核は水に弱いため休耕期に潅水処理をする
・天地返しをする(菌核は10㎝以上深いと生きられない)
・薬剤による土壌消毒
・作物を密植させない

※農薬については栽培する品目によって使用できる物が変わってきますのでご相談下さい。

ご相談・お問い合わせ:農業生活部 農事園芸課 (0264)23-3310
           農事園芸課 狩戸 公彦