【家庭菜園アドバイス】~夏野菜の管理について~

 7月に入り、これからの夏野菜等の収穫が始まる季節となりました。より長く収穫を楽しむために今回は主な夏野菜の管理についてご紹介します。

■トマト
 葉のつけ根から出る「わき芽」は、成長にあわせて次から次へと出てきます。わき芽かきをしないと茎葉が茂りすぎて花芽がつきにくくなり、風通しも悪くなるため、葉のつけ根から出てくるわき芽は全てかいておきます。
 追肥は開花後、実がつきはじめた頃にします。大玉トマトであれば、ついた実がピンポン玉位の大きさになった頃が追肥のタイミングです。追肥の場所は、張り出した葉の真下あたりにまきます。尚、茎が太い、葉が内側に丸まっているなど、養分過多の状態であれば、追肥は控えます。

■キュウリ
 乾燥に弱いキュウリは畑を乾かさないように敷わらを敷いたり、かん水をします。同時に追肥をして樹の勢いを衰えさせないようにして、実の曲がりを防ぎます。
 追肥は1本目の果実が取れ始めた頃からが目安で、その後は2週間に1度のペースで追肥をします。1回目は株元に、2回目以降は畝の肩にまくようにして根の成長に合わせて追肥の場所を変えて行います。
 また、収穫が始まったら株元の古い葉を取り除いてすっきりさせ、黄色に老化した葉や病害虫に侵された葉は適時取り除きます。但し、下葉を除きすぎると樹勢の低下を招きやすいので注意しましょう。
 株が老化して根の活力が落ちると、奇形果が増えてくるので見つけたら早採りして、樹の負担を軽くしましょう。

奇形果の主な原因は、次のようになります

曲がり果株の老化、摘葉のしすぎ、日照不足、肥切れ
尻細り果水分不足
くくれ果草勢が低下したときに高温・乾燥が続く
くくれ果
尻細り果

■ナス
 ナスは水で作ると言われるくらい、果実の生長には多くの水分を必要とします。株が成長して果実がついてきた頃からは、特に大量の水が必要となるため、水切れに注意して、十分に水を与えましょう。
 また追肥も欠かせません。ナスは次々と収穫するので、継続的に多くの肥料が必要となります。1回目の追肥以降は、2週間に1度のペースで追肥を行い、枝葉の広がりと根の広がり方はほぼ同じなので、追肥場所は葉の先端が目安です。

写真・図:タキイ種苗㈱  https://www.takii.co.jp/

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         農事園芸課 三尾 恵