【家庭菜園アドバイス】コマツナの栽培について

 コマツナは暑さや寒さに耐えるので栽培は容易で比較的生育期間が短く、ほぼ通年栽培することが出来ます。秋の種まきが最適です。ビタミン類、カルシウム、鉄分を多く含む緑黄色野菜です。

■畑の準備(図1)
 アブラナ科野菜(キャベツ・ハクサイなど)との連作は避けましょう。
 1㎡当たり堆肥2㎏、化成肥料100㎏、苦土石灰100gを施し耕しておきます。通常は図のようにくわ幅のまき溝を作ってばらまきにしますが(図1-Ⓐ)、狭い畑を有効に利用する場合は、幅90㎝の栽培床(ベッド)を作り、畝に直角に条間15~20㎝の種まき溝をつくるとよいでしょう(図1-Ⓑ)。

■種まき(図1)
 条間15~20㎝間隔で1㎝の溝を切ってスジまきします。1㎝間隔くらいに種をまき土をかけて軽く鎮圧して土を固めない程度に水をやります。芽が出るまでは種が流れないように水をやります。
 晩秋~冬に栽培する場合はべた掛け資材を利用すると発芽が早まります(図1-©)。

■間引き(図2)
 発芽してきたら間引きし生育に合わせて数回行います。本葉4枚までに株間5㎝程度になるように1本立ちにします。本葉3枚以降の間引きは残す株の根を傷めないように注意が必要です。最後の間引き後に株元に土寄せします。

■管理
 基本的には元肥で栽培可能ですが、肥料不足の場合は本葉2~3枚頃に追肥をします。
 害虫防除として防虫ネットの利用も有効です。

■収穫(図3)
 草丈20~30㎝頃が収穫適期になります。収穫が遅れると固くなって美味しくなくなるので取り遅れに気をつけましょう。

【参考資料・図】
・㈱トーホク「ビギナーマニュアル」( https://www.tohokuseed.co.jp/beginners/komatsuna.html )
・JA新聞連「JA広報通信・あなたもチャレンジ!家庭菜園」園芸研究家 成松次郎

ご相談・お問い合わせ:農業生活部 農事園芸課 (0264)22-2128
           農事園芸課 巣山 孝治