【家庭菜園アドバイス】ブロッコリーの栽培について

 今回は来春用にブロッコリーの栽培についてご紹介します。
 種まきから育苗については難しい点もありますのでチャレンジしたい人向けです。
 初心者の方や資材等お持ちでない方は苗の購入をお勧めします。

1、種まき(図1)
 培土は育苗用のものを使い、セルトレイで行う場合には1穴1粒でまきます。
 ポットで育苗する場合は、ポットに3~4粒をまいていきます。覆土は種が隠れるぐらいにし、かん水を行いましょう。

セルトレイ育苗

2、育苗
 発芽までは18~23℃を目標に管理。発芽ぞろい後は日中15~20℃、夜間は5~10℃で管理。温度管理は重要なので注意してください。定植が近くなったら水は控えましょう。
 ポットの場合は1~2回程度間引きをしていきます。

3、畑づくり(図2)
 畑は水はけのよいところ・前作がアブラナ科野菜ではないところを選びましょう。
 たい肥は10㎡あたり30㎏、苦土石灰を1㎏、BBN552号を0.5㎏で全面施肥。
 マルチは保温効果を高めるため定植する1週間前までに張っておきましょう。

4、定植(図3)
 本葉が4枚程度になったら定植の時期です。株間35~40㎝程度で植えていきます。
 夜間や朝方などに低温、遅霜が考えられる場合にはビニールなどを使い覆っておき、暖かくなったらビニールは除去しましょう。

5、管理・収穫(図4)
 管理は多湿にならないようにしましょう。気温が上がってくると虫が発生してくるので、防虫ネットや農薬を使って防除していきましょう。
 収穫は若取りを意識し、朝の時間に収穫をしましょう。

※ブロッコリーのような側枝から続々出てくるスティックセニョリータという品種も同様の栽培法となりますが、長い期間の栽培となるため収穫後は追肥をします。

【参考資料・図】
・農文協「新 野菜つくりの実際 葉菜 ブロッコリー 冬春まき春(初夏)どり栽培」
・JA新聞連「JA広報誌・あなたもチャレンジ!家庭菜園」

ご相談・お問い合わせ:農業生活部 農事園芸課 (0264)22-2647
           農事園芸課 大屋 聡