【家庭菜園アドバイス】エダマメ栽培のポイント

 エダマメには、手軽な冷凍ものなども出回っていますが、収穫したての新鮮なものはまた違ったおいしさがあります。作ったことのない方もこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

1、畑の準備
①種まきの2週間以上前に10㎡あたり苦土石灰を1~2㎏、堆肥を一袋(20㎏程度)入れて耕しておきます(図1)。

図1畑の準備

②種まきの1週間前までに元肥をまきます。成分量で10㎡あたり窒素50gが目安です。BB大豆用642で1㎏、BB089なら500gが使用量となります。
③畝幅は70~80㎝、黒マルチを張ると良いでしょう。ムシコンマルチであれば初期のアブラムシ避けになります。
※窒素分が多すぎると過繁茂の状態になり花が付かなくなりますので元肥は少な目に入れます。

2、品種の選定
種子はメーカーがエダマメ用の種子として販売していますのでそれを購入して使用しましょう。
基本的にエダマメ用として市販されているものは早生品種か中生品種のもので、極早生品種であれば70日程度で収穫できるものもあります。

3、種まきと間引き
①株間20~30㎝で2、3粒ずつまき、1~2㎝程度覆土します(図2)。

②本葉が開いた頃に1~2本に間引きします(図3)。
 間引く際に引き抜くと残す方の根も傷めるのでハサミで取り除きます。
※エダマメの収穫適期は3日程度なのであまり一度に種をまくと収穫時に持て余してしまうことになるので気を付けましょう。多くまきたい場合はまく時期をずらして2~3回に分けるか、品種を変えます。
※種まき前に種子を水に浸したり、種まき直後の灌水は発芽不良の原因になるので行わない。

4、追肥・土寄せ(図4)
①追肥は花が落ちた後ぐらいに行います。
 窒素成分で20~30g、NK204で100g程度が使用の目安です。
②土寄せは風に耐えられるようにしたり、除草などを目的に行います。マルチを敷かない場合は本葉3葉と6葉の時期に土寄せを行います。

5、摘芯(図5)
早生品種などはあまり草丈が伸びませんが、中生品種や晩生品種はかなり草丈が伸びて倒れやすくなったりします。
6葉の時期に主枝の頭を摘むと草丈を抑えることができ、また側枝が伸びてきて花もつくので1本あたりの収穫量が多くなります。

本葉が5~6枚の頃、摘芯して、わき芽の伸びを促す

6、防除
生育初期はアブラムシ、開花後から着莢後はカメムシが問題となります。マラソン乳剤などの登録農薬で防除します。

7、開花
おおよそ開花から35日程度で収穫可能となります。
花が多くつき、落花や落莢は多い作物ですのでそこまで気にしなくて良いですが、あまり多い場合は過乾燥や肥料不足が疑われますので、対処が必要です。

8、収穫
収穫は莢が膨らんできて指で強く押すと実が飛び出すぐらいになったら行います。
判断が付かないときは試しに数個莢をもいで食べてみても良いでしょう。

【参考資料・図】
・JA新聞連「JA広報通信・あなたもチャレンジ!家庭菜園」
・日本農業検定テキスト(日本農業検定事務局)

ご相談・お問い合わせ:農業生活部 農事園芸課 (0264)22-2647
           農事園芸課 宇田 晃