【家庭菜園アドバイス】スイカ栽培のポイント
今回は「夏の果物の王様」と呼ばれる果実的スイカの栽培についてご紹介します。
7月になるため、栽培方法の紹介は定植後の管理から収穫までを重点にご説明します。
1、畑づくり(1㎡あたり)
①植え付け2週間前:堆肥…2㎏、苦土石灰…100g
②植え付け1週間前:元肥…50g
2、植え付け
株間は80~100㎝を目安に浅植えにします。大きく広がるため狭すぎると病害などの発生要因となります。
3、つる管理(図1)
仕立て方は様々ありますが今回は一例として紹介します。
①図1のように第1子づるは摘除します。
②本葉が5~6枚程度になったら親づるを摘心します。
③孫づるは第2雌花まで摘除します。
④雌花は第2雌花まで摘除
⑤人工授粉…第3雌花以降で受粉させ、長卵形の草勢の良いものを選びます。授粉日の日付を付けておきましょう(図2)。
⑥果実が大きくなるほどに摘果して子づる一本あたり1個にしましょう。(子玉スイカなら2個程度)
※他の整枝方法では子づる4本、果実を2個にする方法もあります。
4、追肥(図3)
追肥(化成肥料)は果実が卵大ほどになったら施肥します。
1株あたりに50g(一握り程度)をつる株元周りに施肥します。
5、玉直し
果実が大きくなってきたら、向きを変えて地面側の白い部分を日に当てます。
向きを変える際はヘタが取れないように慎重に行います。
6、収穫(図4)
①果実から伸びている巻きひげが完全に枯れてから収穫の目安になりますが、スイカは収穫のタイミングが難しい作物です。
②しっかりと見極めたい方は人工授粉後の日数または積算温度を測りましょう。
・大玉では受粉後45~50日で収穫ができます。
・小玉では受粉後35~40日で収穫ができます。
【参考資料・図】
・農学基礎セミナー「新版 農業の基礎」
・家の光協会「野菜づくり大百科」(板木利隆著)
ご相談・お問い合わせ:農業生活部 農事園芸課 0264-22-2647
農事園芸課 大屋 聡