【営農情報たより】家庭菜園アドバイス:ズッキーニの育て方・栽培方法

 ズッキーニは、ウリ科のペポカボチャという仲間です。円筒状や丸型、UFO型もあり、色も緑から黄緑、黄色までさまざまな品種があります。油炒め、天ぷら、煮物、スープにするとおいしく、栄養成分はビタミン類、カロテンが豊富で、カロリーが低くヘルシーな野菜です。

●作物特性
  温暖で乾燥地を好み、一般的に夏の暑さにやや弱い性質があります。別名「つるなしカボチャ」といわれるように、ツルは伸びませんが大型の葉が広がるので、栽培には広い面積が必要です。栽培しやすく、家庭菜園向きです。土壌は水はけのよい畑を好みます。

1.畑の準備・畝立て
①定植の2週間以上前までに苦土石灰を1㎡あたり2握り(約100g)入れて深く耕します。
②1週間前に、堆肥を1㎡あたり2㎏程度と化成肥料を1握り(約50g)入れて耕します。
③畝幅は70~90㎝程度とし畝の高さは10㎝ほどにします。(水はけの悪いところは15~20㎝)。

2.植え付け
  十分に暖かくなってから株間70㎝ほどあけて定植をします。定植後はたっぷりと水をやります。2株以上育てると受粉しやすくなります。また、苗が小さいうちはトンネル掛けして保温、害虫予防しておくと安心です。

3.栽培管理(下記参照)
支柱立て:葉が大きく、葉柄は中空になるので強風で茎が折れやすく、折れた葉の傷口から病原菌が入ることがあります。株が振り回されないように、できるだけ早めに支柱を立てて固定します。
②古い葉や病葉を除去し、風通しと日当たりをよくして病気の発生を抑えます。また、実が土に触れると傷みやすいので、敷きわらを敷いておくのもオススメです。
追肥:定植して半月後、株の近くの所々に穴を開け化成肥料を1株あたり大さじ1杯(約10g)まきます。2回目は収穫が始まってからマルチをめくりあげて1株あたり大さじ2(約20g)まきます。その後は半月間隔で畝間にばらまきします。

第1回追肥
植え付けの半月後、株の近くの所々に指先で穴を開け、肥料を施す。
化成肥料 1株当たり大さじ1杯
第2回追肥
収穫始めの頃、ポリマルチの裾をめくり上げて追肥する
化成肥料 1株当たり大さじ2杯

4.収穫
  開花後4~6日、長さ約20㎝の若い果実を収穫します。収穫が遅れると果実が大きくなり、味が落ちるだけでなく、株に負担がかかるので注意します。

参考資料:サカタのタネ園芸通信「失敗しない栽培レッスン」(ズッキーニ)
(https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_7.html)
・家の光協会「野菜づくり大百科」(板木利隆著)

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農事園芸課 三尾 恵