家庭菜園アドバイス:畑作りの基本

 4月に入りますと畑の準備も始まります。今回は家庭菜園での畑作りのポイントを紹介いたします。
1.土作り
  (1)苗の定植2週間前に堆肥と石灰肥料を撒いてしっかり耕します。
      堆肥は牛堆肥または木曽有機、石灰肥料は苦土石灰を使います。
      堆肥の役割:堆肥を使うことで土が柔らかくなり根張りが良くなる等の効果が    
      あります。
    【ポイント】 鶏糞は堆肥効果が少ないため、栄養肥料としてお使いください。
           石灰の役割:土は降雨などで酸性に偏りがちです。石灰肥料を使う
           ことにより多くの直物に適した中性土壌に調整します。

  (2)堆肥と苦土石灰を撒いてから1週間経過したら肥料を入れ再度しっかり耕します。
     使う肥料は育てる野菜によって変わってきますので園芸店でご相談ください。
     お勧めは「有機オール8」です。窒素・リン酸・カリの配合が均一で長い期間効果
     があります。

【ポイント】時間がないからと石灰肥料と化成肥料を同時施用すると化学反応をおこし悪いガスを発生させることがありますので最低でも1週間は間隔を空けてください。また野菜を早く・大きく育てたいからと肥料を多く入れると逆効果で苗が肥料焼けして枯れることがあります。昨年、「ネギを大きく育てたいからと肥料をたっぷり撒いたら黄色く枯れてしまった」という相談がありましたので、量にはご注意ください。            

2.畝作り(肥料を入れ終わったら)
 (1)近年、木曽でも大雨による畑の浸水被害が増えています。
   畝自体の水捌けを良くするために10~15㎝の高畝にすることをお勧めします。
   また畝幅は作物にもよりますが60~80㎝くらいにすると良いでしょう。

(2)畝を作ったらマルチを張ります。
  マルチは保温効果や雑草対策、泥はね防止に有効です。露地では黒マルチが良いです。
   【ポイント】マルチは土が湿っている時に張ります。マルチは水を通しませんので
        カラカラの状態で張ってしまうと水分不足による生育不良を起こします。
ここまで準備ができたら遅霜の心配のなくなったら苗を植えます。定植する時にはたっぷり水をあげてください。 

ご相談・お問い合わせ先
農業生活部 農事園芸課 (0264)23-3310
農事園芸課 狩戸

出荷用小玉すいか・パッションフルーツ生産者募集のお知らせ
JA木曽では令和6年の出荷をめざして、果実の営利用栽培に取り組むことといたしました。
品目は小玉すいか「ピノガール」とパッションフルーツの2品目となります。
事前研修会(座学)開催を5月下旬に予定していますので、希望者の方は事前にお申し込みの上ご出席ください。日時等詳細については5月号の広報誌にてご案内いたします。
お申し込み・お問い合わせ先 JA木曽農業生活部農事園芸課 (0264)23-3310