【家庭菜園アドバイス】~苗について~

 苗はその年の作柄を決める重要なポイントです。今回は春に向けて苗について紹介します。

■苗の種類
 売っている苗には「自根苗(実生苗)」もしくは「接ぎ木苗」の2種類があります。自根苗はそのまま種から育てられた苗のことで、接ぎ木苗に比べ安く買うことができます。接ぎ木苗は実がつく植物(穂木)と根となる病気に強い植物(台木)の茎をくっつけた苗になります。接ぎ木苗は自根苗に比べ値段は若干高いですが病気に強く、台木によっては接ぎ木のほうが増収することもあります。ただし、プランターや鉢など培養土を使って栽培する場合は自根苗で十分です。

■苗の選び方

ポイント! 【品種による苗の選び方】

トマト、ナス1つ目の花芽がついて開花直前のものを選ぶ
キュウリ、かぼちゃ本葉が3~4枚ぐらいのものを選ぶ
ピーマン、ししとう葉は濃い緑色で1つ目の花芽がついているものを選ぶ

■苗を植える前に
 畑づくりをしておきます。施肥直後に苗を植えてしまうと肥料の濃い成分が根に当たり、傷めてしまうため、肥料は苗を植える1週間以上前までには施肥しておくことが必要です。

■苗を植えるとき
 低温、霜がきてしまうと苗がダメになるので十分に温度が安定してから植え付けをします。土が乾燥しているときは水をやります。接ぎ木苗の場合は植え付けを深くやってしまうと穂木から根が出てしまうので、図のようにポットの土が少し出っ張るくらい浅く植え付けます。

◎苗によってその年の作柄が大きく変わりますので品質の高い苗を選び植えましょう!

ご相談・お問い合わせ:農業生活部 農事園芸課 (0264)22-2128
           農事園芸課 大屋 聡